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民間航空機を利用した大都市から全球までの温室効果ガス監視体制の構築(令和 4年度)
Development of a greenhouse gas monitoring system from city to global scales using commercial airliners

研究課題コード
2125BB002
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
温室効果ガス,民間航空機,CONTRAIL,大都市排出,監視報告
キーワード(英語)
greenhouse gas,commercial airliner,CONTRAIL,emission from cities,monitoring report

研究概要

民間航空機にCO2濃度連続測定装置と自動大気サンプリング装置を搭載し、アジア・オセアニア域を中心とした地球規模の温室効果ガス観測を精力的に展開する。特に航空機の離着陸時に得られる鉛直方向のCO2濃度変化を定常的に解析し、大都市からのCO2排出の長期監視を行う。同時に温室効果ガスの年々変動の駆動源と目される熱帯域を含む全球広域におけるデータ取得も重視し、継続的な長期の大気観測から発生・吸収源変動メカニズムに迫り、気候変動予測の精度向上に貢献する。世界をリードする本研究による観測は温室効果ガスを利用した対流圏・成層圏における大気輸送研究、アジアモンスーン循環研究、メタンや窒素循環の研究、衛星観測の検証としても大きな貢献となる。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

日本航空(JAL)が運航する国際線旅客機にCO2連続測定装置(CME)を搭載して、アジア、北米、ヨーロッパ上空と日本を結ぶ航路上において、時間的・空間的にマルチスケールのCO2濃度の3次元分布観測を実施する。また、フラスコサンプリング装置による観測を実施し、CO2以外の多種類の温室効果ガスの長期データを取得する。観測データは全球規模の温室効果ガス吸収・排出量変化を監視するばかりでなく、大都市からの人為排出変動の監視にも役立てる。また、定常的な監視情報の提供も促進する。

今年度の研究概要

民間航空機を利用してアジア太平洋域を中心とした地域における温室効果ガスの観測を実施する。複数機の航空機にCMEを搭載してCO2濃度の連続観測を行うとともに、月に1〜2回の頻度でASE、MSEを利用して空気試料のサンプリングを実施する。大都市排出の監視に係るデータ処理スキームを構築する。

外部との連携

気象庁気象研究所

課題代表者

町田 敏暢

  • 地球システム領域
    大気・海洋モニタリング推進室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 理学 ,地学,物理学
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担当者