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種内の遺伝的変異の考慮による気候変動影響予測の改良(令和 4年度)
Improving climate change impact prediction by accounting for genetic variation within species

研究課題コード
2123CD017
開始/終了年度
2021~2023年
キーワード(日本語)
遺伝的多様性,種分布推定モデル,気候変動,遺伝構造
キーワード(英語)
genetic diversity,species distribution model,climate change,genetic structure

研究概要

本研究では、気候変動影響予測の改善を目的として、種内の遺伝変異を考慮する予測モデルを構築する。適応的一塩基変異、目視可能な表現形質、中立変異の3つのレベルの種内変異の情報を収集した上で、これらを考慮した布推定モデルを構築し、推定結果や精度を比較することで、各レベルの変異に基づくモデルの特徴を明らかにするとともに、気候変動影響予測の改善に有用なレベルを明らかにする。構築した改良モデルにより気候変動影響予測を行い、種内変異を考慮しない予測との比較により、種内変異が気候変動への応答にどのように寄与するかを評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

適応的一塩基変異、目視可能な表現形質、中立変異の3つのレベルの種内変異ごとに分布推定モデルを構築し、推定結果や精度を比較することで、各レベルの変異に基づくモデルの特徴を明らかにするとともに、気候変動影響予測の改善に有用なレベルを明らかにする。また、既存の種内変異を考慮する手法であるGF/GDM法との比較を行い、JSDM法による改善効果を検証する。さらに、構築した改良モデルを用いて気候変動影響予測を行い、種内変異を考慮しない予測との比較により、種内変異が気候変動への応答をどのように変化させるかを明らかにする。

今年度の研究概要

適応的一塩基変異、目視可能な表現形質、中立変異の3つのレベルの種内変異の地理的分布情報の収集を継続する。また、中立変異について、多種の同時分布推定法(Joint SDM法)を用いた分布推定モデルの改良を行う。

外部との連携

岩崎 貴也 (お茶の水女子大学)、戸丸 信弘 (名古屋大学)

課題代表者

石濱 史子

  • 生物多様性領域
    生物多様性評価・予測研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(学術)
  • 生物学
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担当者