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堆積物中における水生植物の埋土種子の種多様性評価と生育可能性を考慮した保全地選択(令和 4年度)
Species richness of seed banks and selection of protected areas in aquatic macrophytes

研究課題コード
2123CD012
開始/終了年度
2021~2023年
キーワード(日本語)
水生植物,埋土種子,DNAメタバーコーディング,保全地選択,種多様性
キーワード(英語)
aquatic macrophyte,seed bank,DNA metabarcoding,selection of protected area,species diversity

研究概要

淡水域の堆積物中に存在する水生植物の埋土種子のDNAメタバーコーディングを行い、環境DNAにより検出された水生植物との種多様性の違いを明らかにする。得られた結果から、埋土種子の生育可能性を考慮した水生植物の保全優先地選択を行い、在来種を効果的に保全するための対策を提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

水生植物の埋土種子の種多様性を明らかにするため、関東平野に分布する耕作放棄水田や湿地で水生植物の埋土種子および環境DNAを採取する。埋土種子および環境DNAは、葉緑体のrbcLとtrnL領域をMiseqで解析し、種判別を行う。水生植物種ごとの埋土種子は、リファレンス作成のためのダイレクトシーケンスも行う。
各地点における埋土種子の有無のデータと生存率を用いて水生植物種ごとの絶滅リスクを計算し、埋土種子と植生のそれぞれにおいて保全優先地の選択を行う。

今年度の研究概要

今年度は、関東平野における複数の耕作放棄水田や湿地においてサンプリングを行い、各調査地点における水生植物の多様性を評価するために以下の3つの計画を実施する予定である。
1)耕作放棄水田や湿地において、各地点における水生植物の種多様性を満遍なく拾うために必要な試料数を検討する。
2)複数の耕作放棄水田で野外調査を実施し、水生植物の多様性を評価する。
3)予備解析で、水生植物の葉緑体rbcL領域とtrnL領域において参照するDNA塩基配列データベースが不足していることが確認されたため、調査時に植物体を採取してDNAを抽出し、塩基配列データベースを蓄積する。

課題代表者

福森 香代子

担当者