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環境知覚や風景評価の研究のあゆみ

 ここでは30余年の間に国立環境研究所で行った研究の概要を紹介します。

課題名 水辺の快適性研究

(1976〜1990年度)
霞ヶ浦や東京の水辺など悪化が心配される水辺の快適性を、住民意識調査や現場実験によって明らかにしました。

課題名 英文景観評価研究の動向研究

(1976〜2007年度)
英語で2005年までに発表された景観評価に関する実験的な研究を、整理しまとめ、その動向を紹介しました。

課題名 沿道の不快感研究

(1981〜1983年度)
交通公害は広く人々に影響していますが、土浦市の多様な道路条件において被験者を道路近傍に立たせ、心理的評価や疲労感、身体的影響を測定しました。

課題名 緑指標研究

(1984〜1993年度)
公園緑地の利用行動や視野内の緑量を測定して、都市における快適な緑空間の配置について指標化し検討する評価モデルを提案しました。

課題名 西洋人の風景評価研究

(1990〜2007年度)
1900年頃までに来日した西洋人の風景記述を探し、日本の優れた風景の所在とその評価について調べました。

課題名 八景の研究

(1995〜2007年度)
中国から伝わった風景評価の一様式である八景の日本における分布や、日本におけるこれまでの研究動向、外国での研究動向を調べました。

課題名 南アルプスの植生景観評価の研究

(1998〜2004年度)
日本で一番植生が多様と言われる南アルプスにおいて、登山者や住民など多様な人々がどのような植生景観を好むか明らかにしました。

課題名 気候風土と環境知覚の関連研究

(2005〜2008年度)
気候風土が異なる日本とオーストリアにおける戸外での行動や知覚を比較する方法を探っています。また俳句の歳時記における季語について、日本人の環境知覚の特徴について、主に植物の季節変化について研究しています。

研究協力者

  • 本号に収録した環境知覚研究と風景評価研究は、下記に示す多くの人々や組織の支援を得ました(敬称略。所属は協力時点でのもの)。
    ●Jay Appleton(Hull University,英国)●Simon Bell(Landscape Architect,英国)●Werner Nohl,Winfrid Jerney(TU Muenchen,ドイツ)●Eckart Lange(ETHZ,スイス)●Miloslav Lapka(Czech Academy,チェコ)●Christiane Brandenburg,Arne Arnberger(BOKU,オーストリア)●Roger Deenef(Landscape Adviser in Flanders,ベルギー)●陳 明松(中国建設部、中国)●烏 恩、李 雄(北京林業大学、中国)●劉 淑江(高雄師範大学、台湾)● 李 基徹(慶北大学校、韓国)●金 東必(釜山大学校、韓国)●ジャンボール絹子(国際俳句交流協会、米国)

    ●西岡 秀三、安岡 善文、甲斐沼 美紀子、榊原 映子、鈴木 勉(国立環境研究所)●近田 文弘(国立科学博物館)●奥田 直久(環境省)●淺川 昭一郎、愛甲 哲也、松島 肇(北海道大学)●藤田 均(青森大学)●小柳 武和(茨城大学)●伊藤 太一、小場瀬 令二(筑波大学)●藤井 英二郎、古谷 勝則、章 俊華(千葉大学)●小野 良平、熊谷 洋一(東京大学)●十代田 朗(東京工業大学)●塩田 敏志(東京農業大学)●鈴木 信宏(東京理科大学)●北村 真一(山梨大学)●伊藤 精晤(信州大学)●飛田 範雄(長岡造形大学)●木村 至宏(成安造形大学)●樋口 忠彦(京都大学)●笹谷 康之(立命館大学)●西田 正憲(奈良県立大学)●沈 悦(兵庫県立大学)●江崎 次夫(愛媛大学)●細野 光一、日高 圭一郎(九州産業大学)●上間 清(琉球大学)

    ●布施 六郎、住吉 泰男、菊池 正芳(東京都)●田中 誠雄(神戸市)●全国の地方自治体関係者●民間コンサルタント●筑波大学付属図書館●東京大学付属図書館●国立国会図書館●東洋文庫●横浜開港資料館●交通公社旅の資料室●国際日本文化研究センター