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国立環境研究所 「夏の大公開」 開催報告

一般公開実行委員会事務局

 7月26日(土),国立環境研究所は「夏の大公開」を開催しました。本イベントは,多くの方々に環境問題に関心を持っていただくため,毎年開催しているものです。夏休み中のお子様にもふるってご参加いただけるよう,環境月間である6月から開催時期を7月へ変更し,はや5年目を迎えました。

 毎年大好評のこのイベントですが,今年もまた,子供から大人まで,多くの方々が環境問題について楽しく理解できるよう工夫を凝らし,動員スタッフ450名,公開施設15施設と,全所をあげて取り組みました。その結果,大変暑い日だったにもかかわらず,4,627名もの方々に足を運んでいただき,大盛況のうちに幕を閉じることができました。

 さて,今回は昨年に引き続き「エコハカセたちに会いに行こう!」をメインテーマに,地球温暖化,ゴミ・リサイクル,大気や水の汚染,化学物質による健康影響など,様々な研究分野の“エコハカセ”たちが環境問題の「なぜ?」にお答えしました。普段はなかなかご覧いただけない施設の公開,また講演会,展示,体験コーナーなどの多種多様な企画により,来場者の皆様には環境問題について楽しくご理解いただけたかと思います。

 毎回大人気の「生きている国産・外国産クワガタムシ」の展示コーナーや,美しい藻類を顕微鏡で観ることのできる「藻類の世界をのぞいてみよう」といった観察コーナーをはじめ,「南極越冬最新報告」といった講演会では,熱心にメモを取りながら聞き入っている方の姿もありました。

 さらに3種類の水(純水,水道水,ミネラルウオーター)を飲み比べて種類を当てる「利き水コンテスト」や藻類の作るカビ臭・異臭を体験できるコーナー,風船を使って重い空気と軽い空気を実感できるコーナーや,高所作業車に乗って地上15mからサーモグラフィーで地上の温度分布を観察する体験コーナーなどなど,味覚や嗅覚,触覚までもフルに活用し,五感で楽しめるイベントが盛りだくさんでした。

 また今年はサメ類やタコに触れるタッチプールなどに加え,ウサギやモルモットを抱っこできるコーナーなど動物たちに触れあう企画も多く,特に子供たちは大興奮の様子でした。

 出来るだけ多くの施設をご覧頂きたいという思いから始まったスタンプラリー(各施設を巡って4つ以上のスタンプを集めると先着順でお花の苗をプレゼント)も大変好評で,広い所内にもかかわらず,全ての施設のスタンプを集めて下さった方もいらっしゃいました。

 昨今環境問題,とりわけ地球温暖化への関心が高まるなか,一人でも多くの方に環境問題を身近なものとして向き合っていただけるよう,今後も研究成果をより解りやすくお伝えしていく努力を続けて参りたいと思います。

開催時の写真(クリックで拡大表示)