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埋立廃棄物の品質並びに埋立構造改善による高規格最終処分システムに関する研究(平成 19年度)
Development of Innovative landfilling system by improving landfilling design and waste quality

予算区分
BC 環境-公害一括
研究課題コード
0407BC381
開始/終了年度
2004~2007年
キーワード(日本語)
最終処分場,社会的受容,設計,埋立廃棄物品質,前処理,長期安定化,高規格埋立処分
キーワード(英語)
WASTE LANDFILL, SOCIAL ACCEPTANCE, DESIGN, LANDFILLED WASTE QUALITY, PRETREATMENT, LONG-TERM STABILIZATION BEHAVIOR, INNOVATIVE LANDFILLING

研究概要

廃棄物の選別や前処理などによる埋立廃棄物の品質(性状)制御および埋立層内の物理・化学・生物学的な環境を工学的に改善可能とする埋立構造を検討する。また,埋立構造によってもたらされる長期安定化プロセスを,実験とモデル解析から予測し,品質制御ならびに高規格埋立処分の技術評価を行う。埋立構造や品質制御,ならびに安定化に要する維持管理時間を考慮した総コストを比較評価し,高度に発達した社会が受け入れ可能な最終処分の形態を提案する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

循環型社会における最終処分場の役割を明らかにし,埋立廃棄物の量・質に関する実態を把握すると同時に,品質改善手法について検討を行う。また,質を改善された廃棄物を埋め立て,低環境負荷型の高規格最終処分システムにおける,長期的安定化挙動を室内実験と数値シミュレーションによって評価し,実際の処分場における埋設廃棄物との比較を実施する。最後に,社会が受け入れ可能な高規格最終処分システムを提案し,社会・経済・環境要件への適合性を評価する。

今年度の研究概要

廃棄物の安定化を表現するモデルを用いて、埋め立てられた廃棄物の数十年間の長期挙動を解析し、埋立廃棄物の物性や層内環境条件の安定化に及ぼす影響を把握し、提案充填(埋立)工法が優れた安定化促進技術であることを検証する。最終処分場に埋め立てられる廃棄物の品質制御と埋立層内環境改善により、重金属類や残留性有機汚染物質の含有量や溶出を社会が受入可能な濃度にまで低減化が可能となる埋立処分の形態(高規格最終処分システム)を,コストやLCAを考慮した上で提案する。

備考

共同研究機関:北海道大学,九州大学,埼玉県環境科学国際センター,龍谷大学

課題代表者

井上 雄三

担当者