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温暖化対策評価のための長期シナリオ研究(平成 19年度)
Development of long-term scenario for national climate change policy

予算区分
BA 環境-地球推進
研究課題コード
0408BA369
開始/終了年度
2004~2008年
キーワード(日本語)
低炭素社会,政策オプション,環境経済モデル,長期シナリオ,統合評価
キーワード(英語)
LOW CARBON SOCIETY, POLICY OPTION, ENVIRONMENT ECONOMIC MODEL, LONG TERM SCENARIO, INTEGRATED ASSESSMENT

研究概要

気候安定化を達成するためには、低炭素社会に向けた幅広い政策オプションを実施する必要があるが、従来の技術積み上げのみの対策では不十分であり、社会システムの変革とイノベーションの導入を行うなどの脱温暖化にむけた構造的な転換が不可欠である。本研究では、日本における2050年に向けた脱温暖化政策オプションおよびそれらが統合化されたシナリオを検討する評価手法を開発し、日本における2020年までの中期シナリオと2050年までの中長期シナリオを構築する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

叙述的なシナリオの全体像およびシナリオ開発に必要な基礎パラメータの初期設定を行い、第一次段階の基準シナリオおよび2020年までの対策シナリオを作成する(16年度)。他研究グループとの協力で構築したシナリオを更新するとともに、2050年を対象とした対策シナリオを構築する(17年度)。日本の脱温暖化に必要な政策オプション・対策シナリオを幅広くデータベースに格納し、日本の脱温暖化への道筋を示す中長期対策シナリオを更新する(18-20年度)。

今年度の研究概要

日本の脱温暖化への道筋を議論する土台となる社会経済シナリオを確立し、ステークホルダーとの議論を深め、シナリオの完成度を高める。研究グループ相互のデータを共有するデータベースを確立し政策立案に役立てる。政策オプション・対策シナリオを幅広くデータベース化し、エネルギー政策他環境問題の解決にも役立つようにする。モデル構築の手法をアジアの国々などに移転し脱温暖化と持続可能な開発を両立させるシナリオ構築に貢献する。これらの国々との間の国際的排出削減分担の可能性およびその根拠の検討を行う。日英共同研究プロジェクトの研究実施機関として日本脱温暖化シナリオを世界に広め、各国のシナリオ作りに貢献し、2007年6月に第2回、2008年2月に第3回ワークショップを行う。

備考

共同研究者:松岡譲, 河瀬玲奈(京都大学)島田幸司(立命館大学)日比野剛、石井久哉、岡和孝、榎原友樹、宮下真穂(みずほ情報総研)、板橋重幸(日本エネルギー学会)、長田紘一、森裕子((株)ジェイ・ケイ・エル)、外崎真理雄、久保山裕史、立花敏、岡裕泰、恒次佑子、青井秀樹(森林総合研究所)、小嶋公史、木村ひとみ(IGES)、藤井美文、山田修嗣(文教大学)、石川雅紀(神戸大学)

課題代表者

甲斐沼 美紀子

担当者