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安全・安心と資源循環に資する災害廃棄物処理技術・システムに関する緊急研究(平成 23年度)
Research for appropriate disposal/recycling technology and system against disaster waste to support establishiment of a safe, reassurance and sound material cycle society

予算区分
AR 震災対応
研究課題コード
1111AR004
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
災害廃棄物,震災,津波,廃棄物処理技術,廃棄物処理システム
キーワード(英語)
disaster waste, earthquake, tsunami, waste disposal&recycling technology, waste management system

研究概要

 未曾有の東日本大震災で、東北沿岸部は津波により一瞬のうちに瓦礫と化した。想像を絶する膨大な災害廃棄物の処理は、生活環境保全・人の健康確保のためのみならず、被災地における早期の復旧・復興のために取り組まなければならない最大かつ喫緊の課題である。大津波がもたらした大量の災害廃棄物は、放射性物質に汚染されたおそれのある災害廃棄物も含め、過去の経験則が通用しない極めて困難な状況が存在しており、早期解決への行く手を阻んでいる。今後の災害廃棄物処理において安全安心の観点からどのように環境リスクを低減し、同時に資源循環を図ればよいか、その答えを可及的速やかに探し出すことが、我が国の苦難を乗り切るために必要とされている。
想像を絶する膨大な災害廃棄物の処理は、生活環境保全・人の健康確保のためのみならず、被災地における早期の復旧・復興のために取り組まなければならない最大かつ喫緊の課題であり、さらに、放射性物質に汚染されたおそれのある災害廃棄物への対処も重要かつ喫緊の課題となっている。
本研究では、安全・安心で資源循環が十分確保され、複雑多様な特徴をもつ災害廃棄物を適切に処理できる低コストかつ頑強な技術を確立するとともに、その成果をで被災地での災害廃棄物処理にフィードバックさせることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

下記1.(1)〜(5)の各研究サブテーマについて、下記2.(1)〜(4)の実施方法により研究を効果的に実施する。
1.研究サブテーマ
(1) 津波堆積物(ヘドロ等)の現地スクリーニングおよび詳細分析による系統的な処理技術選定プログラム化、ならびに熱的適正処理および土木資材化技術の評価
(2) 津波堆積物が付着した倒壊家屋混合(ミンチ)状態の現場分別と仮置き場破砕選別技術の評価
(3) 塩水含有木屑等の適正な燃焼・エネルギー回収技術の評価
(4) アスベスト含有廃棄物の現場選別手法と溶融等適正処理技術の評価
(5) 放射性物質に汚染されたおそれのある災害廃棄物の適正処理方法の評価
2.実施方法
(1) 被災地(岩手・宮城・福島)各地の実地調査(現場の実態及び課題把握)
(2) 環境研実験施設での処理実験(災害廃棄物試料を用いた実験(ベンチスケール燃焼試験による燃焼条件とダイオキシン類等生成の関連性の把握、洗浄による除塩効果確認、塩分の簡易測定技術の確立など)
(3) 被災地でのモデル実証(仮置場・処理施設での処理実証試験等(選別物の性状や物質収支の分析等)、放射性セシウムの焼却時挙動調査、排ガス処理性能評価、焼却灰からの溶出挙動、埋設処分における挙動と吸着除去、事前の除染方法など)
(4) 所外の有識者ネットワーク(震災対応ネットワーク等)の活用

今年度の研究概要

同上

外部との連携

震災対応ネットワーク(地方環境研究機関、大学機関、行政、民間企業等の専門家との知的ネットワーク)、廃棄物資源循環学会、土木研究所、国土技術政策総合研究所、日本原子力研究開発研究機構、国立保健医療科学院、東京大学、京都大学、埼玉県環境科学国際センター、大阪湾広域臨海環境整備センター、日本環境衛生センター、その他団体及び企業 等

課題代表者

大迫 政浩

  • 資源循環領域
  • 領域長
  • 工学博士
  • 工学
portrait

担当者