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東アジア標準化に向けた廃棄物・副産物の環境安全品質管理手法の確立(平成 25年度)
Establishment of a methodology for environmentally sound quality control of wastes and by-products toward standardization in East Asian countries

予算区分
BE 環境-推進費(補助金)
研究課題コード
1113BE003
開始/終了年度
2011~2013年
キーワード(日本語)
環境安全品質,東アジア,建設資材,副産物,廃棄物
キーワード(英語)
Environmentally Sound Quality of Chemicals, East Asia, Construction Material, By-product, Waste

研究概要

東アジア共通化が可能な、循環資材の環境安全品質管理手法を確立する。すなわち、ライフサイクルを通した品質管理の枠組みと試験評価・解析手法を各国の循環資材へ適用し標準規格化を図る。また、循環資材の環境安全品質向上を目的に、主に都市ごみ焼却灰利用製品の製造技術(溶融・セメント原料化)と品質管理技術の高度化を図る。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

本研究の目的を達成するため,以下の3つのサブテーマに取り組む。
(1)各国の廃棄物・副産物の発生と利用に関するフロー及び関連する法制度、管理の仕組み等の現状調査を行う。鉄鋼スラグや都市ごみ焼却灰等、各国で発生する循環資材を対象に、提案する品質検査法を適用してデータの蓄積・相互比較を行う。
(2)循環資材の長期的な安全性を評価するための試験評価法と環境影響解析モデルを開発し、東アジア各国・地域の気候(降水量、寒暖差、凍上など)・地盤パラメータ情報の収集整理に基づき環境影響シミュレーションを実施することにより、各々の利用条件ごとに要求される環境安全品質を明らかにする。各国研究機関との連携により、循環資材の試験データを蓄積する。
(3)循環資材の環境安全品質向上を目指して、品質性状にばらつきの大きい都市ごみ焼却灰を主な対象に、前処理技術改善による溶融スラグの品質安定化研究に取り組む。適切な検体数の設定と代表試料採取、品質管理試験のばらつき最小化、オンサイト試験法開発等の研究を行う。

今年度の研究概要

(1)循環資材の環境安全品質の考え方と各国の背景に基づく適用法をとりまとめる。循環資材利用と関連の大きい各国の土壌等の環境基準や廃棄物埋立基準を整理し、東アジア共通規格の有効性とその実現に向けた課題を整理する。
(2)各地域の利用場で必要な環境安全品質を数値モデルによって明らかにする。様々な循環資材の基礎試験・詳細試験データを蓄積し、環境影響解析モデルによって利用場ごとの環境安全性の評価を行う。
(3)安全・安定な品質の溶融スラグの製造のための条件を明らかにする。エージング処理した焼却灰の長期安定性を検討する。品質のばらつきやロット管理法に応じた環境安全品質管理法を確立する。

外部との連携

共同研究機関:大阪工業大学,大阪市立大学,福岡大学、立命館大学

課題代表者

肴倉 宏史

  • 資源循環領域
    試験評価・適正管理研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 工学
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担当者