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2019年10月10日

受賞のお知らせ ~
亀山副センター長が環境経済・政策学会の学術賞を、久保雄広研究員が同学会の奨励賞を同時受賞

概要

受賞者氏名: 亀山 康子(社会環境システム研究センター)
賞の名称:  学術賞
授賞機関:  環境経済・政策学会
受賞年月日: 2019年09月29日
受賞対象:  過去10年間の研究業績を対象とし誌上発表されたもの等。

受賞者氏名: 久保 雄広(生物・生態系環境研究センター)
賞の名称:  奨励賞(SEEPS Young Achievement Award)
授賞機関:  環境経済・政策学会
受賞年月日: 2019年09月29日
受賞対象:  Kubo et al. 2018. Voluntary Contributions to Hiking Trail Maintenance: Evidence From a Field Experiment in a National Park, Japan. Ecological Economics 144, 124-128

(左から)日引聡学会長(東北大学)、久保雄広研究員、亀山康子副センター長

ひとこと

亀山康子副センター長
同賞は、過去10年間の研究業績を対象とした、環境経済・政策分野の優れた論文あるいは著書に対して与えられるものです。気候変動に関する国際交渉や政策決定を対象として、この10年間で発表した複数の研究論文及び著書の蓄積が評価されました。今回の受賞を励みに、今後は自身の研究のみならず、次世代の研究者が思い切り活躍できるような基盤整備に尽力したいと思います。

久保雄広研究員
昨今、限られた資源を有効に活用するために科学的知見・エビデンスに基づく政策形成を推し進める動きが活発になっています。今回評価して頂いた論文は生物多様性の損失や生態系サービスの劣化等の主要因とされる管理予算不足の解消に寄与するべく、大雪山国立公園で実施したフィールド実験の成果です。同論文では我が国の国立公園/自然保護地域の管理においても行政機関が既に収集した予算(シード・マネー)と目標金額に関する情報提供が募金行動の促進に効果を発揮することを示したのみならず、既存の管理主体である行政機関が引き続き管理にコミットすることの重要性を示唆しました。現在全国で検討が進められている国立公園の入域料等の議論に重要な知見をもたらすと考えられます。今回の受賞を励みに、今後も社会科学的視点から自然環境の保全や国立公園の管理等に貢献できるよう努めて参ります。