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2016年11月4日

第13回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM13)開催報告

平成28年11月4日
企画部

 第13回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM13)を中国・昆明市にて開催しました。会合の概要を以下の通りお知らせします。

1.開催概要

  • 主催:中国環境研究科学院(CRAES、中国)
  • 共催:国立環境研究所(NIES、日本)、国立環境科学院(NIER、韓国)
  • 期間:平成28年11月1日(火)〜 11月3日(木)
  • 場所:中国・昆明市

    11月1日(火) TPM13本会議

    11月2日(水) TPM13国際ワークショップ・雲南省環境科学研究院創立40周年記念学術交流セミナー:水質汚染対策技術と生態系の健全性

    TPM13共同声明署名式

    11月3日(木) 視察(Haidong Wetland、Stone Forest National Geological Park)

2.共同声明のポイント

(1)TPMにおける9つの重点協力分野(PRA)は優先的に取り組むべき重要な研究分野として3機関長が特定した研究分野であることを確認するとともに、有害藻類(Harmful Algal Blooms)を淡水汚染のサブPRAとすることに合意した。

(2)TPM PRAロードマップ(2015年-2019年)の改訂案に同意するとともに、各PRAの主担当機関(原則1年間)は次の通りとすることを確認した。
 CRAES: 淡水汚染、都市環境とエコシティ、化学物質リスク管理
 NIES: 生物多様性保全、気候変動、災害環境
 NIER: アジア大気汚染、砂塵嵐(黄砂)、固形廃棄物管理

(3)各国の事情に応じた研究及び技術開発においてwin-winの成果を挙げるべく協力を強化すること、及び共通の環境課題への取り組みにおいてそれぞれの機関の強みを活用すべきことを確認した。

(4)次回(TPM14)は、2017年に日本(仙台市を含む南東北)で開催するとの提案がなされた。

3.今後の対応について

会議及び現地視察を通じ、湖沼環境の改善及びPM2.5が共通の課題であることが再確認された。このため、湖沼環境保全については、国環研が分室を設置予定の琵琶湖環境科学研究センターと中国側は既に共同研究の実績があることを踏まえ、TPMの下での今後の研究協力の推進を、また、PM2.5については、PRA(「アジア大気汚染」及び「黄砂」)における活動の推進を図る。
国内的には、環境省とも調整しつつ、国内研究の推進及び更なる研究体制の発展を図りたい。

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