2018年12月27日
人口分布に関係する地域の問題(1):空き家の増加
コラム4
空き家が多い地域では、老朽化した建物が倒壊する危険性や犯罪被害にあう可能性が高くなるだけでなく、多くの資源と資金を使って作られてきたインフラや都市施設が有効に活用されずに無駄になってしまいます。国が行った住宅・土地統計調査によると、2013年の全国の空き家率は約13.5%(8戸に1戸が空き家)となり、今後は人口・世帯数の減少に伴ってさらに空き家が増えることが懸念されています。
こうした空き家問題の原因や対策を考えるためには、市区町村内の詳しい地域別の空き家の空間分布を知ることが必要になります。しかし、国が行っている統計調査ではそこまで詳しく知ることができないという問題があります。そこで私たちは、住宅地図からわかる住宅数と国勢調査を基にした世帯数を比較することで、地域メッシュ単位の空き家分布を推計する方法を提案しました。図5は、2010年および2035年の千葉県内の空き家率の分布の推計結果です。
図5 2010年および2035年の千葉県内1kmメッシュ単位の空き家率の推計結果
目次
- 人口分布と環境-コンパクトなまちづくり-環境儀 No.71
- 人口分布シナリオで環境にやさしいまちを提案するInterview研究者に聞く
- 地域メッシュで見る国勢調査コラム1
- 集中・分散の度合いを数値化する 「人口分布ジニ係数」コラム2
- 過去の人口分布の変化とメッシュ人口変化率コラム3
- 人口分布に関係する地域の問題(2):高齢の交通弱者コラム5
- コンパクトなまちづくりで乗用車の二酸化炭素排出量はどれだけ減るだろうか?Summary
- 人口分布を考慮した環境負荷・影響に関する研究研究をめぐって
- 国立環境研究所における「人口分布と環境負荷・影響に関する研究」のあゆみ
- 過去の環境儀から
- PDFファイル環境儀 NO.71 [3.5MB]
目次
- 人口分布と環境-コンパクトなまちづくり-環境儀 No.71
- 人口分布シナリオで環境にやさしいまちを提案するInterview研究者に聞く
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関連新着情報
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2021年4月30日高齢化・地域コミュニティの弱体化に対応する
ごみ集積所管理支援の事例集(お知らせ)(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配布) - 2019年9月26日複数分野にわたる世界全体での地球温暖化による経済的被害を推計-温室効果ガス排出削減と社会状況の改善は被害軽減に有効-(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、茨城県政記者クラブ、京都大学記者クラブ、文部科学省記者会、科学記者会、大学記者会(東京大学)、農政クラブ、農林記者会、農業技術クラブ、草津市政記者クラブ 同時配付)
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2018年12月27日「人口分布と環境-コンパクトなまちづくり-」
国立環境研究所「環境儀」第71号の刊行について(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)
関連研究報告書
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