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国立環境研究所年報 平成23年度 A-37-2012

 本書には、国立環境研究所の第3期中期計画初年度にあたる平成23年度の活動状況が取りまとめられています。環境研究の柱となる8つの研究分野の概要に続き、課題対応型の研究プログラム、環境研究の基盤整備、各研究分野の個別研究課題、及び放射性物質・災害環境研究について、それぞれの目的、並びに平成23年度の活動内容と成果が取りまとめられています。さらに、環境情報の収集・提供業務活動の概要、研究施設・設備の状況、研究成果の一覧、その他研究所の活動の全体像を知る上で役に立つ様々な資料が掲載されています。

(編集委員会委員長 竹中明夫)

環境報告書2012 E-7-2012

2005年4月に施行された「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」は、独立行政法人等の特定事業者が、その事業活動における環境への負荷の低減、その他の環境の保全に関する活動、環境への負荷を生じさせ、または生じさせる原因となる活動の状況について、事業年度ごとに環境報告書を作成し、公表することを義務付けています。

本報告書は、2011年度における国立環境研究所及びその職員が取り組んだ環境負荷低減等の活動状況を取りまとめたものです。“環境コミュニケーション”の重要な手段の一つである環境報告書をより多くの方に読んでいただけるよう、本報告書は環境負荷低減等の活動状況の説明だけでなく、環境問題を研究している研究者によるコラムなど、読み物として楽しんでいただけるような構成になっています。是非ご一読いただき、忌憚のないご意見をお寄せくださるようお願いいたします。

(「環境報告書2012」 編集事務局 松崎裕司)

環境儀No.45 「干潟の生き物のはたらきを探る-浅海域の環境変動が生物に及ぼす影響-」

 干潟は、陸域から流れてきた有機物や栄養塩が集まる場所で、様々な底生生物が暮らしています。そのため、干潟は魚や鳥の餌場として、微生物による有機物分解や水質浄化の場としても非常に重要です。しかし、東京湾や伊勢湾、瀬戸内海沿岸をはじめとする内湾域に広がっていた干潟の多くは、埋め立てや護岸工事によって失われてしまいました。国立環境研究所では、東京湾や仙台湾の干潟を主なフィールドとして、内湾域の環境保全や生物多様性の維持に果たす干潟の役割を明らかにしようと研究を進めてきました。

 第45号では、沿岸域の干潟に注目し、その特徴とそこに生きる生き物の暮らしぶりや生態系内での物質の流れについて、最新の研究成果を交えながら紹介します。さらに、東日本大震災によって、仙台湾の干潟の生物がどのような影響を受けたのかについても紹介します。

(環境儀No.45 ワーキンググループリーダー 稲葉一穂)

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