過去の環境儀から
これまでの環境儀から、微小粒子状物質(PM2.5)の健康や環境への影響に関するものを紹介します。
No.54 環境と人々の健康との関わりを探る ─ 環境疫学
国立環境研究所では、環境と健康との関わりについて、実験研究と疫学研究の2 つの異なる手法を用いた研究に取り組んでいます。54号では、「環境疫学」が、人々の健康状態と環境との関わりを探ることによって、人の集団における健康問題に対する予防や対策に役立つことを解説しています。また、長年取り組んできた大気汚染の健康影響に関する疫学研究と、近年取り組む、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)を中心に紹介しています。
No.46 ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響
─ 分子サイズにまで小さくなった超微小粒子と生体との反応
ナノマテリアルとは、PM2.5の中でも特に小さい粒径(0.1μm 以下)の物質をいいます。きわめて分子に近い生体内挙動を示すので、人体に対して、これまでの粒子とは異なる影響を及ぼす可能性があります。46 号では、国立環境研究所が取り組む、ナノ粒子やナノマテリアルのヒトの健康への影響を中心とした安全性評価に関する研究について、その概要と成果を紹介しています。
No.33 越境大気汚染の日本への影響 ─ 光化学オキシダント増加の謎
国内の大気汚染物質の発生源対策が進み、窒素酸化物と揮発性有機化合物は減少しているのに、光化学オキシダントは増加しています。なぜ原因物質が減少しているのに光化学オキシダントが増加しているのか。なぜ発生源が近くにない地域でも光化学オキシダントが増加しているのか。33号では、これらの原因の1 つとして考えられるアジア大陸からの越境汚染の影響を紹介しています。
No.22 微小粒子の健康影響 ─ アレルギーと循環機能
国立環境研究所では、1990 年代からディーゼル排気に関する研究を始め、2001 年度からは大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価の研究を行っています。22号では、DEP などの微小粒子のアレルギーや免疫機構に及ぼす影響や循環機能に関する研究の成果を紹介しています。
No.5 VOC ─ 揮発性有機化合物による都市大気汚染
光化学オキシダントや光化学反応によるPM2.5生成の主要原因物質でもある揮発性有機化合物(VOC)への関心が高まっています。5号では、国立環境研究所が取り組んできた、都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究の中から、VOCの発生源と自動車の寄与およびトンネル調査の結果を中心に紹介しています。
目次
- PM2.5の観測とシミュレーション~天気予報のように信頼できる予測を目指して~環境儀 No.64
- 精度の高い微小粒子状物質(PM2.5)の濃度予測モデルを目指してInterview研究者に聞く
- 大気汚染予測の仕組みと改良点コラム1
- 最近のPM2.5の状況(環境基準と暫定的指針値)コラム2
- 注意喚起の仕組みと判断方法についてコラム3
- 大気汚染予測システムVENUSコラム4
- PM2.5の動態把握に関する研究からSummary
- PM2.5の観測および数値シミュレーションに関する動向研究をめぐって
- 国立環境研究所における「PM2.5の動態把握およびシミュレーションに関する研究」のあゆみ
- PDFファイル環境儀 NO.64 [5.7MB]
目次
- PM2.5の観測とシミュレーション~天気予報のように信頼できる予測を目指して~環境儀 No.64
- 精度の高い微小粒子状物質(PM2.5)の濃度予測モデルを目指してInterview研究者に聞く
- 大気汚染予測の仕組みと改良点コラム1
- 最近のPM2.5の状況(環境基準と暫定的指針値)コラム2
- 注意喚起の仕組みと判断方法についてコラム3
- 大気汚染予測システムVENUSコラム4
- PM2.5の動態把握に関する研究からSummary
- PM2.5の観測および数値シミュレーションに関する動向研究をめぐって
- 国立環境研究所における「PM2.5の動態把握およびシミュレーションに関する研究」のあゆみ
- PDFファイル環境儀 NO.64 [5.7MB]