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2019年12月26日

「GMO(遺伝子組換え生物)アンダーザブリッジ
~除草剤耐性ナタネの生物多様性影響調査~」
国立環境研究所「環境儀」第75号の刊行について

(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)

令和元年12月26日(木)
国立研究開発法人国立環境研究所
 編集分科会委員長     :江守 正多
   〃  事務局(環境情報部情報企画室)
        室長    :阿部 裕明
        担当    :青池美江子
 

   国立環境研究所は、研究成果等をわかりやすく伝える研究情報誌「環境儀」の最新号「GMO(遺伝子組換え生物)アンダーザブリッジ~除草剤耐性ナタネの生物多様性影響調査~」を刊行します。
   道路沿いや河川敷に見られる黄色い菜の花。港の近くでは、その菜の花の中に、輸入された遺伝子組換え除草剤耐性セイヨウナタネが混じっている場合があります。
   本号では、除草剤耐性ナタネが日本の生物多様性に影響を及ぼすおそれがないことを確認するための調査研究について紹介します。

1 本号の内容

No.75表紙

   セイヨウナタネは、主に食用油の原料として年間200万トン以上の種子が日本に輸入されており、カナダ産がおよそ9割を占めています。カナダでは、遺伝子組換え(GM)により除草剤耐性となったセイヨウナタネが栽培面積の9割程度を占めています。この輸入されたナタネ種子が、トラックなどで輸送される際にこぼれ落ち、道路沿いや橋の下の河川敷等で発芽し、生育することがあります。
   日本国内では除草剤耐性ナタネの商業栽培はされていませんが、食品や飼料としての安全性は確認されており、「カルタヘナ法」という法律に基づいて、生物多様性影響が生じるおそれがないものと評価され、承認されています。そのことを確認するために、国立環境研究所では、研究所の研究課題や環境省の調査研究業務として、2003年からナタネ輸入港の周辺地域でのモニタリング調査を行っています。
   本号では、道路沿いや河川敷での調査や、除草剤耐性ナタネの分析方法などについて紹介します。

○Interview研究者に聞く「国道沿いのナタネを追って」
   ナタネの調査を始めた経緯、道路沿いや河川敷での調査や、除草剤耐性ナタネの分析方法が確立するまでの苦労、除草剤耐性ナタネの分布や近縁種との交雑などについて、研究担当者の話を紹介します。あわせて、セイヨウナタネと、キャベツ、カラシナ、在来ナタネといったその近縁種との関係や、遺伝子組換え技術とその規制に関する基礎的な情報を解説します。

<研究担当者>
青野 光子(あおの みつこ)
   生物・生態系環境研究センター 副センター長
中嶋 信美(なかじま のぶよし)
   生物・生態系環境研究センター 環境ゲノム科学研究推進室 室長

○Summary「除草剤耐性ナタネを探る」
   調査対象とした近縁種についての解説や、ナタネの除草剤耐性確認のための具体的な分析方法の紹介、そして生物多様性への影響とは具体的に何をさしているのか、そして、どのような調査を実施し生物多様性に影響を及ぼすおそれがないことを確認しているのかを解説します。

○研究をめぐって「国民の不安を解消するための遺伝子組換えナタネ分布調査」
   「研究をめぐって」では、世界の遺伝子組換え農作物の生産状況や、日本に輸入された遺伝子組換え除草剤耐性ナタネの分布の監視状況、国立環境研究所での取り組みなどについて解説します。

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