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2015年10月30日

表彰

環境省平成27年度環境保全功労者表彰

  • 受賞者:
    新田裕史
  • 受賞対象:
    環境疫学研究の専門家として、化学物質曝露が子どもの健康に与える影響及び大気汚染物質が人の健康に及ぼす影響に関する疫学調査の実施、微小粒子状物質に係る環境基準の設定等に貢献
  • 受賞者からひとこと:
     大気汚染物質が人の健康に及ぼす影響に関する疫学調査については、環境省が主体となって実施してきた種々の疫学調査の設計やその実施に関わってきました。微小粒子状物質(PM2.5)の健康影響に関する疫学調査についても、その計画段階から参画し、結果の取りまとめに関わりました。PM2.5の環境基準設定にあっては、中央環境審議会の専門委員会委員として、この調査結果を含めた疫学知見の評価や考え方の整理など、設定過程全般に貢献できたと考えています。化学物質曝露が子どもの健康に与える影響に関しては、いわゆるエコチル調査の立ち上げから関わり、調査の円滑な進行に寄与していることを評価していただいたものと思います。いずれの課題も現在進行中のものであり、引き続き疫学調査を推進していくことへの期待を込めて表彰していただいたものと考えています。

環境省平成27年度環境保全功労者表彰

  • 受賞者:
    柴田康行
  • 受賞対象:
    残留性有機汚染物質POPs等の環境化学物質の専門家として、国内関連委員会やストックホルム条約の下での活動等を通じた環境行政への貢献
  • 受賞者からひとこと:
     アジア太平洋地域調整委員並びに全球連携委員として、残留性有機汚染物質POPsに関わるストックホルム条約の有効性評価のための環境モニタリングデータの集約作業や、その調和を図るための全球モニタリング計画GMPのとりまとめなどに携わってきました。また、関連してUNEP/GEFプロジェクトの残留性毒性物質PTSに関する地域ベースの評価事業や北西太平洋行動計画NOWPAPの対象地域でのPTSの残留状況や生態毒性に関連した報告のとりまとめ、環境省の東アジアPOPsモニタリング事業などにもかかわり、アジアをはじめ世界の研究者と一緒に議論しながら情報を収集し報告書を取りまとめるとともに、環境モニタリングのさらなる推進を図る作業をしてきました。人や生態系の健康を損ねることなく、化学物質の利便性を享受しながら社会経済活動の維持、発展を図る上で、化学物質の環境中、生体中の存在実態をたえず把握しておくことは極めて重要です。また、リスクの有無の評価や行政施策の有効性の評価にも、環境モニタリングデータが重要な意義を持ちます。様々な分析手法の進歩をよりよい環境創造につなげられるよう、今後も活動並びに支援をしていきたいと思っています。

環境省平成27年度環境保全功労者表彰

  • 受賞者:
    青木康展
  • 受賞対象:
    化学物質の健康影響の専門家として、中央環境審議会等における化学物質の評価手法の確立、化学物質のリスク評価及び審査の推進等に貢献
  • 受賞者からひとこと:
     環境化学物質のリスク評価の研究者として、伝統ある本表彰を受賞することは身に余る光栄です。環境リスク研究センターの前身である化学物質環境リスク研究センターに所属して以来、化学物質の環境リスク評価、特に、健康影響に関わるリスク評価に携わってきました。化学物質審査規制法の審査に始まり、化学物質環境リスク初期評価、有害大気汚染物質の指針値設定ガイドラインなど様々のリスク評価に関する取り組みに委員や事務局員として関与してきましたが、多くの場面で社会的責任の重さを痛感しました。優れた健康リスク評価を行うには、その基盤となる化学、生物、医学ばかりでなく環境科学に関わる多くの確固たる科学的知見が必要です。考えてみれば40歳代後半から始めたリスク評価ですが、その以前には、生化学・分子生物学あるいは毒性学の実験的研究を研究の柱としていたことが、今、大いに役立っています。これからも若い世代の研究者が環境リスク評価の研究に参加していくことを期待しています。

日本リモートセンシング学会論文賞

  • 受賞者:
    山野博哉、小熊宏之
  • 受賞対象:
    グラスボート搭載イメージング蛍光ライダーによるサンゴ観測(Journal of The Remote Sensing Society of Japan, 33, 377-389, 2013)
  • 受賞者からひとこと:
     本研究は、小型ボート搭載型のイメージング蛍光ライダーを用いてサンゴの蛍光を観測するシステムを開発し、サンゴ礁観測を行ったものです。サンゴの蛍光は強光による光合成の阻害を避けるためのものと考えられており、本システムはサンゴの健全度の新しい観測システムになりえます。装置の開発は主著者の篠野雅彦氏(海上技術安全研究所)が行い、我々は観測地のサンゴの状況に関するデータを提供して共同観測を行いました。この観測システムに加え、我々は(株)朝日航洋と共同で小型ボート搭載型のビデオを用いた観測システムを開発し、本論文の発表後にはイメージング蛍光ライダーとビデオ観測システムの同期観測を行いました。現在は音響を用いた観測にも着手しようとしており、様々な観測手法を組み合わせた効果的なサンゴモニタリングシステム開発の端緒となった論文です。本観測システムの開発は環境省地球環境保全試験研究費(地球一括計上)により行われました。

廃棄物資源循環学会論文賞

  • 受賞者:
    多島 良、大迫政浩、田崎智宏
  • 受賞対象:
    東日本大震災における災害廃棄物処理に対する制度の影響(Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management, 25(1), 1-15, 2014)
  • 受賞者からひとこと:
     東日本再震災の災害廃棄物処理においては、廃棄物処理に係る技術面の課題に加え、社会面の課題も多く指摘されてきました。本研究は、災害廃棄物処理に係る制度の中でも、法令・通知・通達・事務連絡といった、発災後に国から発出されたものに着目し、その特徴と被災地における災害廃棄物処理に対する影響を分析しました。具体的には、Mazmanian and Sabatierが提示した政策実施プロセスモデルを参考に、実際に行われた制度対応の内容や、被災自治体における災害廃棄物処理プロセスを量的・質的に調査し、戦略、人的支援、許認可、補助金、情報依頼、委託、処理方法、適正保管、曝露防止という類型に応じて制度的論点を明確化しました。本研究の結果、マネジメント(人・モノ・カネ・情報の調達、差配)に係る制度の内容と発出のタイミングが災害廃棄物処理に影響しており、発災後の早い段階から災害に応じた制度体制に切り替えることの重要性が示唆されました。今後とも、大規模災害が起こったときの災害廃棄物処理への備えに役立つ知見を生産していきたいと思います。

廃棄物資源循環学会奨励賞

  • 受賞者:
    石垣智基
  • 受賞対象:
    活動業績
  • 受賞者からひとこと:
     この度は、廃棄物資源循環学会奨励賞を授与させて頂くことになり、大変光栄に存じます。今回の受賞を励みとして、最終処分に至るまでの廃棄物の安全な管理と、環境負荷の低減に関する調査研究について、なお一層精進してまいりたいと存じます。

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