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受賞者氏名 : 南齋規介、稲葉陸太、中島謙一
受賞年月日 : 2011年6月16日
賞の名称 : Sir Richard Stone Prize (International Input-Output Association: 国際産業連関分析学会)
受賞対象 : Improving the completeness of product carbon footprints using a global link input-output model: the case of Japan (Econ.Syst.Res.,21(3), 267-290, 2009)

受賞者からひとこと:
Sir Richard Stone PrizeはInternational Input-Output Association(IIOA: 国際産業連関分析学会)から授与される最優秀論文賞で、国際学術論文誌Economic Systems Researchに掲載された論文の中から二年に一度、一報だけ選出されます。今年は2009年と2010年に掲載された論文が対象であり、南齋、稲葉、中島と九州大学の加河茂美氏、早稲田大学の近藤康之氏、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校のSangwon Suh氏との共同研究による論文が選ばれ受賞しました。本論文では、グローバルなサプライチェーンを加味した日本のカーボンフットプリント(CF)の算定に有用なGlobal link input-output model(GLIO)を開発し、CFの精度向上に向けたGLIOの活用方法を提示しました。2007年にIIOAからLeontief Memorial Prizeを受賞しましたが、ノーベル経済学者の名の付く両賞を頂けたことは産業連関分析に携わる者として大変光栄に思います。今後とも研鑽を積みたいと思います。


受賞者氏名 : 小林弥生
受賞年月日 : 2011年6月18日
賞の名称 : POSTER AWARD 2nd Place (3rd International Symposium on Metallomics)
受賞対象 : Distribution and biliary excretion of arsenic in rats orally administered with diphenylarsinic acid

受賞者からひとこと:
2011年6月15~18日までドイツ・ミュンスターで開催された3rd International Symposium on Metallomicsにおいてポスター発表を行った「Distribution and biliary excretion of arsenic in rats orally administered with diphenylarsinic acid」に対して授与されました。茨城県神栖市で検出されたジフェニルアルシン酸の体内動態に関し、特に胆汁排泄に着目して行った研究です。この受賞を励みに、今後も環境中有害金属の健康影響に関する研究を進めて行きたいと思っています。


受賞者氏名 : 鈴木規之
受賞年月日 : 2011年7月17日
賞の名称 : 第20回環境化学学術賞 (一般社団法人日本環境化学会)
受賞対象 : 環境汚染物質のリスク管理における統合情報モデルの構築に関する多大な研究業績

受賞者からひとこと:
日本環境化学会より「環境化学分野で優れた研究業績をあげ、その成果を本会での活動を通じて発表した会員に授与する」とされる学術賞を頂きました。受賞理由とされたGIS統合情報モデルの研究は、化学物質等の統合情報システムとして、化学物質の環境汚染に関連する産業・人間活動に関わる統計、排出推計の手法やデータ、環境汚染レベルに関するデータやモデル、有害性に関する情報、対策・政策のための情報開示など関連する情報を一つのプラットフォームに統合するシステムという構想で、森口祐一氏(現東大)、田邊潔氏(現計測C)他の方々に始まるプロジェクトに2000年から私が参加して引き継いできたものです。したがって、本来私一人ではなく、構想当初から十年以上にわたる関係者すべてを代表してたまたま私の名前で受けたものと思います。現在まで私たちが開発・発表してきたGIS多媒体モデルG-CIEMSもこの構想の一環として開発されたものでした。環境化学会という、どちらかと言えば分析的研究を主とする場で、このような総合的な内容が評価されたことをうれしく感じるとともに、これを糧に更に精進していきたいと思います。


受賞者氏名 : 滝上英孝
受賞年月日 : 2011年年7月17日
賞の名称 : 第20回環境化学学術賞 (一般社団法人日本環境化学会)
受賞対象 : 生物検定法を用いて、廃棄物焼却施設や土壌中からダイオキシン類の計測を行う手法の開発と構築を行ってきた。

受賞者からひとこと:
環境化学学術賞は、環境化学分野で研究業績を挙げ、その成果を本会での活動を通じて発表した会員に授与される賞ということで、これまでにダイオキシン類や内分泌かく乱化学物質等の生物検定法(バイオアッセイ)を共に実施してきた研究所の同僚をはじめ関連研究機関、民間企業等の皆様と受賞を分かち合いたいと思います。廃棄物中のダイオキシン類やPCBのバイオアッセイはここ数年の間に、公定的な簡易分析法としての採用が積極的に進められてきました。一方で、生物検定法には本来的な意味で包括的な毒性情報の把握ができるという利点もあり、動物実験の代替手法としての期待も寄せられています。今後もバイオアッセイの戦略的活用を進めるべく、分析化学の仲間とも連携した取り組みを進めたいと思います。

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