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日本下水道協会ポスター発表セッション優秀賞

  • 受賞者:
    小野寺崇
  • 受賞対象:
    タイ・バンコクにおける開発途上国向け下水処理技術の実証試験(第50回下水道研究発表会予稿集, 25-27, 2013)
  • 受賞者からひとこと:
    2013年7月31日~8月1日に東京ビッグサイトで開催された第50回下水道研究発表会において、「タイ・バンコクにおける開発途上国向け下水処理技術の実証試験」と題したポスター発表を行い、優秀賞をいただきました。本研究では、東南アジア等の開発途上国に適用可能な下水処理技術として、スポンジ担体を用いた散水ろ床法であるDown-flow hanging sponge(DHS)を提案し、タイ・バンコク都の実下水処理場にて1年以上の実証試験を行いました。本発表では、提案技術が優れた処理性能を発揮するとともに、運転管理が容易であり、余剰汚泥が少ないなど、途上国への高い適応性を有することを示しました。また、散水ろ床法では、後生動物の大量発生による汚泥損失(性能悪化)が大きな問題でしたが、本提案技術はこの問題も解決できるユニークな技術であることを示しました。今回の受賞を励みにして、今後も地道に技術開発と実証試験を行うとともに、研究成果の発信を積極的に行っていきたいと思います。

日本エアロゾル学会論文賞

  • 受賞者:
    藤谷雄二、佐藤圭、古山昭子、伏見暁洋、伊藤智彦、田邊潔、平野靖史郎、今村隆史、高見昭憲
  • 受賞対象:
    二次生成有機エアロゾルの毒性評価を目指した小規模チャンバーによる粒子発生法評価(Earozoru Kenkyu, 27(4), 350-356, 2012)
  • 受賞者からひとこと:
    第30回エアロゾル科学・技術研究討論会において「論文賞」をいただきました。論文賞は、エアロゾル学会誌「エアロゾル研究」に過去3年間に発表されたオリジナルの研究論文・技術論文の中で特に優れた論文の著者に対して授与されるものです。ガス状物質の酸化反応で生じる二次生成有機エアロゾル(SOA)の毒性評価を行うためには、まず、SOAを発生させて試料を得なければなりませんが、試料量を確保する等の観点から、従来は大型チャンバーを使用します。本研究では、比較的安価で小回りがきく小型チャンバーでSOA試料を作成するための発生条件の最適化、チャンバーの形状や大きさの最適化を行いました。さらに得られた試料で化学分析・毒性スクリーニングを行いました。小型チャンバーでも試料が得られるという実用性を示し、また、応用まで示したことが評価されました。本研究成果は複数の研究センターの研究者が参画して得られたものであり、国立環境研究所の総合力の強みが発揮できたと思います。昨年度に同学会で受賞したベストポスター賞に引き続き、論文賞を受賞できたことは大変に自信になります。この受賞を励みに、ますますエアロゾル工学と毒性学の学際的な分野で活躍できるよう、精進していきたいと思います。

環境科学会奨励賞

  • 受賞者:
    田崎智宏
  • 受賞対象:
    資源・廃棄物管理の政策とライフスタイルに関する研究
  • 受賞者からひとこと:
    このたび、公益社団法人環境科学会から「資源・廃棄物管理の政策とライフスタイルに関する研究」と冠した奨励賞をいただくことができました。前半は、家電リサイクル法をはじめとするリサイクル法の実態評価(http://www.nies.go.jp/kanko/kenkyu/setsumei/r-191-2006.html)や回収促進制度の概念整理(http://www.nies.go.jp/kanko/kenkyu/setsumei/r-205-2010.html)、持続可能な物質管理に向けた管理方策の類型化・特性化などのこれまでに実施してきた政策研究を評価いただいたもので、後半は、現在進行中の国立環境研究所の研究プロジェクト「持続可能なライフスタイルと消費への転換に関する研究」の研究発表等のアクティビティを評価いただいたものです。2000年に入って循環型社会形成推進基本法、同基本計画、個別リサイクル法の成立と施行が相次いだ中、どういった研究であれば研究を通じて社会貢献ができるかを問い続けた十数年でしたが、このような形で奨励賞をいただくことができ非常に嬉しく思うと同時に、助言をくださった方々や研究を下支えしてくれた方々に改めて感謝を表します。引き続き、この研究分野の発展に貢献していきたいと存じます。

日本陸水学会第1回学会賞論文賞

  • 受賞者:
    冨岡典子、今井章雄、松重一夫
  • 受賞対象:
    In-situ growth rate of Microcystis spp. and their growth-limiting factors: use of cellular RNA content (Limnology, 12(3), 235-243, 2011)
  • 受賞者からひとこと:
    このたび、上記論文に対して日本陸水学会第1回学会賞論文賞を授与されました。本論文は、湖沼・河川研究室に当時在籍されていた永井氏を中心に、アオコの発生頻度の高い用水路において、採水、アオコ原因藻類の細胞濃度、リボソーマルRNA(rRNA)濃度および環境因子の測定を共著者が協力して行い、アオコ細胞の現場(in-situ)での増殖活性を細胞当たりのrRNA含量を用いて推定することが可能であることを明示したものです。今回の受賞を励みに、陸水環境での微生物、有機物の挙動を精力的に研究してまいる所存です。

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