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2017年7月6日

「化学物質の正確なヒト健康への影響評価を目指して─新しい発達神経毒性試験法の開発」
国立環境研究所「環境儀」第65号の刊行について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)

平成29年7月6日(木)
国立研究開発法人国立環境研究所
  編集分科会委員長  :三枝 信子
 〃 担当WGリーダー :山本 裕史
 〃 事務局(環境情報部情報企画室)
       室長   :阿部 裕明
       担当   :川尻 麻美

 国立研究開発法人国立環境研究所(以下、「国立環境研究所」という。)は、研究成果等をわかりやすく伝える研究情報誌「環境儀」の最新号、「化学物質の正確なヒト健康への影響評価を目指して─新しい発達神経毒性試験法の開発」を刊行します。
 私たちは身の回りの環境の変化に応じてさまざまな化学物質に曝(さら)されており、健康などへの悪影響が懸念されています。公害問題がクローズアップされた1960年代には、限られた地域で特定の化学物質に高濃度で曝露(ばくろ)された人々の健康被害が問題になりました。しかし、現代では低濃度で多様な化学物質に曝されている多くの人々の健康状態に関心が向けられています。特に胎生期にある種の化学物質に曝されると、その後の成長や発達に影響を与えると考えられており、そのメカニズムを明らかにするにはヒト組織由来の胚性幹(ES)細胞や人工多能性幹(iPS)細胞を用いることが有望視されています。
 本号では、国立環境研究所で2009年より実施しているヒトES細胞による研究を中心に、ヒト組織由来の細胞を用いた化学物質の影響評価について紹介します。

1 本号の内容

○Interview 研究者に聞く「ES細胞を用いて、化学物質のヒトへの影響を予測する」

環境儀第65号

 化学物質のヒトへの影響を評価するため、動物実験のデータが使われていますが、ヒトと実験動物ではその影響には種の違いによる差があり、問題になっています。なかでも胎児性水俣病の原因物質であるメチル水銀は、哺乳動物でも毒性の種差が大きいことが知られています。本号では、ヒトES細胞(胚性幹細胞)を使って、ヒトにおける胎児期の影響を迅速に予測する方法の開発について紹介します。

<研究担当者>

  • 曽根 秀子(そね ひでこ)
    環境リスク・健康研究センター
    曝露影響計測研究室 室長

○Summary「ヒト組織由来の細胞を用いて、化学物質の神経発達への影響を明らかにする」

 ホルモンが関連するがんや生殖器の発達不全、神経発達障害などの病態において、環境化学物質がどのように関与するのかを明らかにするための基盤研究と、その研究の成果を紹介します。その成果は、正確な化学物質のリスク情報を提供し、人々が健康で安全な生活を営むための予防策の策定に貢献しています。

○研究をめぐって「ヒト組織由来の細胞、ES/iPS細胞を用いた化学物質が健康に及ぼす影響の予測法」

 化学物質の健康影響の評価や予測手法に関する研究は、ES/iPS細胞実験や網羅的遺伝子解析実験、さらには数理統計学や情報科学を取り込んだ融合的な研究分野に発展し、重要な研究領域になりつつあります。その動向について紹介します。

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