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2016年9月30日

地球環境100年モニタリング
~波照間と落石岬での大気質監視~

環境儀 NO.62

百年で低減すべき温暖化 ガスの濃度を今日も調べる。グローバルに大気の質を監視する、南に北に置け!ステーション

 大気中の二酸化炭素の濃度は、産業革命以前は約280ppm程度でしたが、ここ300年の間に化石燃料の使用や森林の破壊などによって、ついに年平均で400ppmに達しました。二酸化炭素だけでなく、メタンや亜酸化窒素、フロン類、オゾンなどの温室効果ガスの濃度も上昇しています。1997年の京都議定書や2015年のパリ協定などに基づいて、温室効果ガスの削減計画が進んでいるものの、今世紀末には温室効果ガスの排出量をほぼゼロにしなければ、地球の平均温度は産業革命以前より2℃以上も高くなると言われています。

 このような地球の温暖化を監視するため、大気中の温室効果ガス濃度を世界各地で観測する必要があります。地球環境研究センターでは、1995年から日本の南端(沖縄県波照間島)や北東端(北海道落石岬)で長期観測をしています。

沖縄県波照間島の写真
波照間島道路の写真

 本号では、沖縄県波照間島ならびに北海道落石岬で行われている温室効果ガスの長期モニタリングについて、最新の研究成果を交えながら紹介します。

北海道落石岬の写真

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